lemonlemonlemonのブログ

大腸がんの治療についてこれまで経験してきたこや、術後の日常のことを書きたいと思います。

TKさんへ(1)術後補助化学療法について 


TKさん


返信を読んで下さりホッとしました。そして、コメントもいただき嬉しかったです。
コメントは非公開ですので、いただいたコメントの一部を紹介させて下さい。
そして、私が感じたことと考えたことも書きたいと思います。書いていたら、すご〜く長くなってしまったので、読むのも疲れると思いますので、分割してアップします。


「私は、毒を飲む辛さと意思の弱さに、すっかり精神的にも落ち込み薬が全く飲めなくなりました。目に見えないがん細胞のために、健康な細胞を壊すこと、どちらが正しいのか迷う日々です」


TKさん、薬が飲めない状態なんですね...
薬が全く飲めない...これは、薬に対する心と体の拒否反応で、自分の意思の弱さというより、毒から自分を守ろうとする防衛反応(防衛本能)かもですよ...
もしかすると、飲まなきゃ・でも飲めないという二つの気持ちの葛藤かもしれませんね。そういう葛藤は心も体も憔悴させてしまいますから、薬を飲めなくなっているのかもしれません。


私も、口の前までゼローダを運ぶものの、口の中に入れることができず、それを何度も繰り返して、最終的に一気に流し込むように飲み込みます...
私の意思の弱いところは飲まない勇気(強さ)がないところ...
本音を言えば、再発が怖いんです。


進行がんとわかったとき、本当に命があることが心の底からありがたく、同時に自分の命に限りがあることの怖さを実感しました。誰だっていつかは死ぬのですが、あと何年生きられるかわからない、いつ再発するかわからない、そういう怖さを抱えて生きることがとても怖いんです。


実際、目に見えないミクロのがん細胞が体内に残っているかもしれないし、もしかするとがん細胞など微塵も無いかもしれません。
目に見えないがん細胞のために、毒を飲んで健康な細胞を壊してしまう方が予後が悪いかもしれません。
副作用に苦しみ辛い思いをしながら生きるなんて、生活の質も寿命も低下してしまうかもしれません。


TKさんの「どちらが正しいのか迷う」というお気持ち、私も同感です。
医学的判断とひとりの人間として生きている(多様な生き方がある)人間的な判断には、そもそも判断基準が違うのかもしれませんね。


私も補助化学療法を受けるか否か随分悩みましたし、今も悩みながら飲み続けています。正直、今もどちらが正しいのか本当にわからないままです。
散々悩んだことは、以前のブログにも触れていますが、もう一度、自分の考えを整理してみました。


つづく。。。



ハマナスの実(ハマナスのローズピップ)


「はまなすや
  今も沖には 未来あり」
   中村草田男


ネットでこんな句を発見しました...