lemonlemonlemonのブログ

大腸がんの治療についてこれまで経験してきたこや、術後の日常のことを書きたいと思います。

映画「あん」の樹木希林さんと市原悦子さん

いつだったか数年前になりますが、NHK BSで「あん」というタイトルの映画を観ました。もともと観ようと思っていたわけではなく、何となくテレビを付けっ放しにしていて最初はぼんやり観ていたのですが、見覚えがある景色が目に入ってきたので画面を見直しました。その景色というのは国立療養所多摩全生園(ハンセン病患者の収容施設)で、昔、施設見学で数回訪れたことがありました。


映画の話に戻りますが、その時まだ映画のタイトルも知らずに観ていたのですが、樹木希林さんと市原悦子さんという大女優が二人も出てきたので、これは凄い映画に違いないと思っているうちに、あっという間に二人の演技力に引き込まれて行ったのを覚えています。映画は感動とともに心に深く残りました。映画として素晴らしい作品であることは間違い無く、ハンセン病として生きて来た人々と社会など色々な意味で考えさせられるところが満載です。そして、大女優二人の演技が半端なく味わい深く心が動かされました。名俳優と呼ばれる人はこういう仕事をするものなのかと。後から知ったことですが、樹木希林さんと市原悦子さんは初共演だったそうですね。樹木希林さんが若い頃から市原悦子さんに憧れていて、この映画で是非共演したいとおっしゃったとか。


昨年の樹木希林さんの訃報もつい最近という印象ですが、先日、市原悦子さんの訃報が報じられ、その時真っ先に「あん」のことを思い出しました。お二人は、演技力も超一流で病を持ちながら最期まで演じ続けた。そして、一人の人間としても魅力的な人。私は、「あん」の中から二人の生き様を感じ、多くの刺激をいただきました。


ちなみに「あん」は現在も全国の劇場で上映されているようです。
樹木希林さん、市原悦子さん、お二人なら、あの世でも個性的に生きていらっしゃるのではないかと思います。ただ、もうこの世での演技が観られなくて残念でなりませんが、沢山の名演技を残してくださったので、あらためて観てみたいと思います。
この場をお借りして、心からご冥福をお祈り申し上げます。


▼京都七条甘春堂の「京・風味 しるこ」

映画「あん」からの小豆つながり!
昨年12月の女子旅で三十三間堂へ行った時のお土産です。