補助化学療法を受けることに
これまでは、がんは自分とは無縁だと思っていた。
そんな中、がんが見つかって、初めて受けた検査の数々、初めての入院・手術、これまでの人生の中で初めてのことづくしを短期間に経験した。
それまでは、体験した人の話しから、がんや治療のことを知ったつもりになっていたけど、がんになったことも手術を受けたことも補助化学療法のことも、こういうことを経験して、経験からしか学べないこともあると実感した。
私は、がんを経験したことで、初めて自分の命の危機を感じるとともに今までの自分とは違う自分を生きていると感じた。
そして、手術を終えた後、この先どれだけ生きることができるか分からないけど、生きている間はちゃんと生きようと思うようになった。
心を決めて、診察日当日。「補助化学療法の同意書」は、署名して持参。
「いろいろ考えましたが、実際の所、本当にどうすればいいのか分からないんです。。。やってみてダメだったらその時にやめるということはできますか?」と。
今のありのままの考えをそのまま主治医に伝えてみた。
主治医は、「う〜ん」と、しばらく沈黙(考えている)。。。沈黙が長い。。。
「それならやってみましょうか。。。ただし、このような状態なので、二種類の抗がん剤ではなく一種類のみでやってみましょうか。まー、行けるところまでやってみましょう」と。
医師の表情は少し優しくなった感じ。
「えっ?やれるんですか?」と私。
あまりにも予想外の展開に戸惑いつつ、でも、ものすごく救われた感じがした。
そして、あらかじめ署名してきた同意書を渡した。
一番最初の説明では、XELOX療法(ゼローダ+オキサリプラチン)が勧められていた。
私の場合、白血病発病のリスクがあるため、ゼローダ一種類の内服でやれるところまでやってみることになった。
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