化学療法科受診後、心細くて涙が止まらない...
術後補助化学療法の最後の診察。
もうすでにゼローダの内服が終わっていたので、
診察はささっと終わるのではないかと想像していました。
化学療法の主治医は、「いろいろ大変な時期もあったけど無事に終わりましたね」と、
いつもよりゆっくりペースの診察、そして初めての笑顔。
私自身、この化学療法が終わる日をどれだけ心待ちにしていたことか…
副作用で辛い日々も多々あり、1〜8コースのすべての過程で、
99%は辛かったことだらけ(1%は何かわかりません💦)。
途中、本気で化学療法を断念しようとした事もありました。
また、自分は頑張れると思っても、白血球や好中球が低下して
ドクターストップがかかって最終コースまでやり終えられないかもしれない…
ということも想定していました。
それでも何とか最終コースまでやり終えて、抗がん剤から解放されれば、
どんなに嬉しいか、ホッとして体も心も楽になって、
今まで出来なかったことや我慢していたことが思いっきり出来るだろう、
心が晴れ晴れするだろうと想像していたのです。
ところが、いざ終わってみると、
安堵感や達成感、開放感、そういう感情が全く湧いてこないのです。
それどころか、とても心細くなってしまい、涙が流れ出て止まりません…
見放されたわけではないことは分かっているのですが...
これまでのように定期的に見てもらえるという安心感が失われ、
相談できる医師と機会と場所を失うという喪失感を強く感じました。
そして、孤独感や寂しさがどんどん強くなって、不安で仕方ないのです。
これって何だろう...
数日経って落ち着いて考えてみると、
もしや...
分離不安かもしれないと気づいたのです。
術後半年の外科外来で、
「今の所、再発や転移はありません」と医師から言われたのに、
「手放しで喜べない」と感じた...
見放されたわけではないのに不安でいっぱい。
次回の診察は半年後...
その半年が、私にとってはとても長く遠く感じられるのです。
こういう事は経験しないと分からなかったこと...
ちょっと人生の勉強になったと思います✨
進行がんの治療は、手術・術後補助化学療法がゴールではなく、
今後、再発や転移の異変が起こりやすいのは術後の5年間。
少なくとも5年間の経過観察が重要です。
これからが本番の闘病ではないかと感じました。
紅葉を見ると、心が落ち着きます。
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