子ども時代の逆境的体験ってご存知ですか?
※ 注意:記事の内容が虐待やトラウマに関連した内容です。気が進まない方はスルーして下さい。
歯科クリーニングに行った時のことです。
クリニック駐輪場で、お母さん(30代半ば位。身なりもきちんとしています)が、小学1、2年生位の男の子を叱っていました。クリニック入り口に移動し、そこでも男の子を叱っています。そして、母子がクリニックに入った後、レモンも入ると、待合(無人)で、またお母さんが男の子を叱っています。狭いスペースなので、もろ、お母さんの言葉が聞こえました。お母さん、レモンが居るのにお構いなしで叱っています。
「どうしてあなたは自分で考えて判断して行動ができないの。こんなことでお母さんを失望させないで。どうしていつもこうなの。どうして黙っているの。どうしていつもイライラさせることしかしないの。お母さんに迷惑かけていることわかるでしょ。早くしなさい。ここに来たらどうするかわかっているでしょ...」と。
待合は無人で、診察券をBOXに入れる→洗面所で石鹸で手を洗う→名前が呼ばれるまで待機するというシステムです。お母さんは、男の子もそれを知っているので、言われなくても、自ら手を洗う事が出来るはずなのにどうして出来ないの、と苛立っていました。いくらなんでも、子どもですから、一回経験があるから次は間違いなく出来るなんてことはないと思います。子どもに完璧さを要求し過ぎです。そうでなくても、罵るような叱り方をされている子どもは萎縮して行動出来なくなってしまうと思います。
そのお母さん、自分はさっさと手洗いを済ませて椅子に座り、目の前に男の子を立たせて、男の子が自ら手を洗うまでは許さないという態度でした。ですが、男の子は身動きが取れないほどに硬直していました。
レモンが子どもだったら、こんなこと言われたら悲しくなって泣き出してしまうでしょう。でもこの男の子は泣きません。泣かないというより泣くことも許されない、つまり、泣くと更に叱られるので、本能的(防衛反応)に感情を押し殺して、何も感じないようにしているように見えます。無感情で痛みすら感じない、そんな状況になっているのかもしれません。
それとも、男の子に特性(自閉スペクトラム症)のようなものがあって、うまく反応出来ない?そうだとしても、このお母さんのやり方では、お母さんの理想通りにはいかないと思います。
お母さんの言動を間近で見聞きしたレモンは、胸が苦しくなって物凄く嫌な気分になりました。聞くに耐えられず、こうして記事を書いていている今も大きなストレスを感じます。
レモンは男の子がいたたまれなくなって、助け舟を出したくて、何度もお母さんの顔を見るのですが、お母さんは人目を気にはしていません。ここで、母子の事情を知らないレモンが余計な口出しをしたらどうなるだろう... 見ず知らずの他人に余計なことを言われたら、お母さんのプライドが傷つき、それが怒りとなって、怒りの矛先を男の子に向けてしまうかもしれません...
どうしてこんなに執拗に子どもを叱るのでしょう?お母さん側の事情を想像してみると、お母さん自身が様々なストレスを抱えていて、ストレスマックス状態。そのため、自分自身の感情をコントロール出来なくなっている?ということも想像出来ますが、そうだとしたら、お母さんもケアが必要です。
それにしても、こんな事が日常茶飯事に子どもに向けられているなら、男の子の心身は完全に壊れてしまうでしょう。逆境的小児期体験という言葉をご存知ですか?気になる方、ぜひ、「逆境的小児期体験」「発達性トラウマ」「複雑性トラウマ」などのキーワードで検索してみて下さい。
男の子は呼ばれて中に入り、歯科衛生さんから優しい言葉をかけられているのが漏れ聞こえてきました。レモンも呼ばれて中に入り、その後のことはどうなったのか分かりません。
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