lemonlemonlemonのブログ

大腸がんの治療についてこれまで経験してきたこや、術後の日常のことを書きたいと思います。

手足症候群の予防に「鰹だし」!!

「鰹だし」が肝臓がんの治療薬「ソラフェニブ(分子標的薬)」の副作用である「手足症候群」を抑える効果があることが新潟大学の研究でわかったという記事(2018.5.11掲載)を読みました。


私も術後の化学療法で使った「ゼローダ(抗がん剤)」の副作用「手足症候群」には随分悩まされ苦労しましたので、興味深く記事を読みました。以下のサイトに書かれていたことを参考に書き出しました。



>手足症候群は、抗悪性腫瘍薬の副作用として手や足の皮膚が障害される疾患。手のひらや足の裏が赤くなったり、みずぶくれになったりするため、生活に支障をきたすことがある。抗がん剤の内服中断は予後や生活の質に影響を与えることから、効果的な対策が求められている。


私の時は、病院で、骨髄抑制や手足症候群などの副作用が記載された冊子をもらっただけでした。ゼローダを飲み始めてしばらくして、足指に水ぶくれが出来てしまったときに、看護師さんから履物や靴下を工夫するようにとの指導がありましたが、後でネットで調べたり、ブログ情報などを参考に情報収集しました。


思い起こせば、セルフケアにはかなりの時間を要しました💦実際、自分なりのセルフケアを確立するまでは、色々試みては失敗するというのを繰り返しました。
例えば、足に負担をかけないようにするための履物やケア用品は使ってみないとわからないので、買っては試す、それが合わない場合、とてもガッカリして落胆したことを覚えています。出費も予想以上にかかりました。
そして、どす黒く変色した手は、とてもみすぼらしいので人に見られるのも苦痛でした。また、足の痛みのために、歩く速度も遅くなってびっこを引きながら歩いていました。
一度発症してから抗がん剤治療中ずっと続き、抗がん剤終了後も3ヶ月ほど続きました。


記事に書かれていたポイントは以下の通り。

  • 手足症候群発症は、抗がん剤によって血管が障害された結果、血流が悪くなって起きる副作用であることが解明されている。
  • 鰹だしを飲用した患者では、血流低下が起こりにくく、手足症候群の発症が少ないという結果になった。このことから、鰹だしの血管拡張効果によって、手足症候群の発症が抑えられたことが示された。
  • 鰹だしの成分である「ヒスチジン」の効果を検証した実験でも、ソラフェニブによる血管障害を軽減することを確かめた。
  • 今後は、本研究成果に基づいた手足症候群の発症予防を推進するとともに、ヒスチジンのサプリメントなどによる予防を含めた新たな治療法の開発を進める。

「手足症候群」を起こす可能性のある抗がん剤は複数あります。
日常のセルフケアに「鰹だし」を取り入れたり、「ヒスチジン」サプリメントが使えるようになれば、抗がん剤療法中の身体的精神的苦痛がかなり軽減されると思います。


「鰹だし」の効能を以下のサイトを参考にすると。


鰹だしに含まれるイノシン酸(うま味成分)には、細胞を活性化する働きがある。

  • 栄養成分の中では、ビタミンB群やミネラル「セレン」が豊富に含まれている。ビタミンB12は、赤血球の合成に関与し、脂質やエネルギー代謝、神経機能の維持や改善に関わる。
  • セレンは、活性酸素から体を守り、体がさびつくことを防いでくれる栄養素である。

と、体に良さそうな効能がズラリ!
「鰹だし」が手足症候群の予防になるなんて朗報です!
普段の料理に使うものですし、出汁のスープだけで飲んでも美味しいですから無理なく続けられそうですね。


▲ 普段使っている鰹厚削り。


【厚労省 重篤副作用疾患別対応マニュアル 手足症候群】
https://www.mhlw.go.jp/shingi/2010/02/dl/s0225-5g.pdf#search=%27手足症候群%27