lemonlemonlemonのブログ

大腸がんの治療についてこれまで経験してきたこや、術後の日常のことを書きたいと思います。

小澤征爾さんの思い出

▲小澤征爾ホール(Seiji Ozawa Hall)

画像引用(Seiji Ozawa Hall at Tanglewood | William Rawn Associates Architectsより)


世界的に活躍された指揮者小澤征爾さん。もう20年前になりますが、Seiji Ozawa Hallで小澤征爾さんが指揮をされるというというので、ニューヨーク(当時ニューヨーク在住)から遥々マサチューセッツ州タングルウッドまで出かけて行ったことを思い出します。レモンが参加したのは、画像にあるように野外の自由席。


細かい話になりますが、小澤さんがボストン交響楽団で音楽監督を務めたのは1973年〜2002年。かなりうろ覚えなのですが、レモンが行ったのは2003か2004年の夏だったと。気になったのでネットで調べると、NHKアーカイブス「小澤征爾 若者たちとの夏 - 最後のタングルウッド音楽祭 -」という番組が放送されていたという情報に辿り着きました。番組内容には「指揮者小澤征爾さんが31年総監督を務めた米国最大の音楽祭・タングルウッド」と書かれていました。確かこの番組も観たようなような記憶があります。放送日時は2003年12月28日(日)。ということは、2003年の夏だったのか?時間的矛盾はさておき、今も良い思い出として心に残っているのは小澤さんの人柄に触れた事です。


まず、会場までの道を歩いていた時、「こんにちは〜」と声をかけられたのですが、声をかけてくれたのは小澤さんでした!小澤さんは真っ赤なオープンカーに乗っていて、わざわざスピードを落として声をかけてくれたのです。なんて気さくな方なのでしょう。もうそれだけで嬉しくて一目惚れ状態。コンサートに対する期待が高まってワクワクした事を覚えています。これが一つ目のエピソード。


もう一つ心温まるエピソードがあります。コンサートが始まる前まで良いお天気に恵まれ、野外でのピクニックを楽しんでいました。それが、コンサートが始まって間もなくして雨が振り出してきたのです。直ぐに持参した雨具を着ましたが、雨足はどんどん激しくなるばかり。野外は最悪の会場となりずぶ濡れ。うろ覚えですが雷も聞こえていたかもしれません。もうコンサートどころではなく、その場に居られないくらいの状況でした。その時小澤さんが、ホール内の観客の方々に「野外に居る人達にホール内(通路などのスペース)に入ってもらってはどうか」と声をかけて下さり、直ぐ様拍手が鳴り響きました。こんな感動的な事ってあるでしょうか。何て寛大な配慮なのでしょう!嬉しいやらビックリするやら感動するやら。ホール内指定席の観客の方々の装いは正装ですが、野外自由席の観客はカジュアルでしかもずぶ濡れ。濡れてしまった体で会場に入るなんて申し訳ないと思いましたが、温かい思いやりに感謝し、そろそろと中に入らせていただきました。小澤さん観客の皆様、ありがとうございました!!


タングルウッドで撮影した小澤さん(真っ赤なオープンカーに乗った)をはじめ、写真を沢山撮ったのですが、その画像を探して半日。見つからず😅。。。という事で画像を拝借させていただきました。


小澤征爾さん、言葉では表現しきれないほど情熱的で偉大な芸術家であり、人を魅了する人柄で誰からも愛され尊敬される方でした。
ご冥福をお祈り申し上げます。