lemonlemonlemonのブログ

大腸がんの治療についてこれまで経験してきたこや、術後の日常のことを書きたいと思います。

義父の他界は死の準備教育になった⑤枕飾り

前回記事の続きになります。備忘録として書いています。内容が内容ですので、気にせずスルーして下さいませ。


お義父さんをお布団に安置し、顔に白い布、両手は胸元で合掌、胸元には魔除の守り刀を置きました。枕元には「枕飾り」を設けます。前回のブログで、祭壇と書きましたが、正確には「枕飾り」と言うそうです。枕飾りとは、故人を棺に納めるまでの間、遺体の枕元に用意する飾りつけのことで、葬儀社が枕飾り一式を準備してくれました。枕元に、枕飾り用の台を設置し、その上に花立て、香炉、燭台の三具足を飾ります。それ以外に、蝋燭、線香、巻線香、鈴、鈴棒、アルコールランプ、チャッカマンがセットされ、ここに、枕飯と枕団子をお供えします。


外が明るくなって来たので、ふと、お庭に目を向けると蝋梅が綺麗に咲いていました。聞くと、お義父さんもお義母さんも大好きなお花で、長い年月をかけて大事に手入れされていたそうです。偶然にもお二人に思い入れのあるお花が咲いていて、お花立てにぴったりのお花が見つかって良かったと思いました。


そして、枕飯用のご飯を炊き、炊けるまでの間に枕団子を作るという段取りですすめました。枕団子用に米粉もセットされていて、枕団子6個分(地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天井の六道に合わせて6個だそう)を作ります。ただし、女性陣誰一人作った経験がなく、作れる自信がありませんでした。米粉がこれしか無いので失敗出来ないということで、YouTubeで探して作りました。思いの外上手に出来上がり、高く積み上げ完成です。そして、ご飯が炊き上がりました。お義父さんが生前に愛用していたお茶碗にご飯を高く積み上げます。そのご飯に生前使われていたお箸を垂直に立てて出来上がり。これで枕飾りが完成しましたので、改めて皆でお線香をあげました。


枕飾りは宗派によっても違うそうですが、蝋燭は故人の魂が迷わないために、線香は故人の遺体を無縁の魂から守るために絶やさない様にするそうです。


長くなりそうなので、菩提寺の導師様(※ 導師を務めるのは、お寺の住職など地位の高い役職の僧侶)との打ち合せについては次回にします。徐々に 細かいことの記憶が薄れてきていますので備忘録を何処まで綴れるか心配になってきました...  つづく