lemonlemonlemonのブログ

大腸がんの治療についてこれまで経験してきたこや、術後の日常のことを書きたいと思います。

床上・地下浸水、翌日は台風一過の晴天☀️

前回の続きです。

あれだけ降っていた雨が夜には止みました。周辺は不気味なほど静まり返っていて、車や電車の音など一切聞こえませんでした。友人達がいたせいか、必要以上に不安や恐怖を抱くことなく、何も根拠はありませんが、翌日になれば何とかなるとか誰か救助に来てくれると楽観視して一夜を過ごしました。


そして翌朝は台風一過の快晴!何事も無かったかのように綺麗な真っ青な空でした。
1階の水はだいぶ引いていましたが泥水が残っていて、談話室などの各部屋のソファーや机、家具などが倒れて泥水に浸かっていました。壁に掛けてあった絵画の高さまですっぽり水に浸かったようです。地下は完全に水没していて真っ暗です。覗き込むと引き込まれそうなくらいの暗闇が広がっていて怖かったです。


寮の管理会社から、すぐに寮を出て安全な場所に移るように通達がありました。とりあえず都内にあるレモンの親戚に身を寄せることになり、青森出身の友人が行くところがないというので一緒に泊めてもらうことになりました。親戚の家は全く被害がなく、私たちが到着するとすぐにお風呂に入れてもらったのを覚えています。


実際、寮の復旧に3ヶ月以上かかりました。そう言えば、9月が始まったばかりでしたので、実はまだ夏休み中だったのです。その後しばらく実家に帰り、寮には戻れず他の施設に一時的に移りました。地下の食堂とお風呂は半年間使えませんでした。特に食堂は、保健所の指導を受けて毎日のように清掃・消毒を行なったそうですが、なかなか細菌検査の結果が陰性にならなかったということでした。


うん十年前に経験したことなので、覚えている場面もあれば、忘れてしまって思い出せない場面もあります。鮮明に覚えていたのは、地下鉄の滝と道路の川の光景です。
この後、大規模な治水工事が行われ、現在では川が決壊するということは起きていません。


今更ですが、これほどまでの水害を経験しながら無事だったことに感謝したいと思います。そして、不測の事態は起こりうるという危機感をもったり、緊急避難時の備えをしたりということも大事だと思い、あらためて今住んでいる所のハザードマップを確認した次第です。


おわり