丁度この季節になると、がんが見つかり検査漬けだった日々を思い出します。

2017年1月、確定診断を受けた病院から転院（手術目的で転院）したので、同じ検査を２度も受ける羽目になりました。入院前に術前検査を完了させるというので、仕事を休まざるを得ない日もあり、スケジュール的にも身体的にもハードでヘトヘトになっていました。

検査は、目的が分かるので辛くても頑張れます。ですが、すでに進行していてあちこち転移していたらどうしようとか、どうせ治らないとか、手術や抗がん剤でも治らないなら死んだ方がマシという考えが次々に頭に浮かんで来て、不安と恐怖で、夜は寝付けず布団の中で体が緊張したまま朝をむかえるという日々が続きました。「がん」と診断された後の気持ちの持って行き場がなく苦労しました。

このままでは手術まで身が持ちません。少しでも冷静になりたい・心を穏やかに保ちたいという思いで、心を落ち着かせる場所を模索しました。見つけた場所は神社とお寺。時間が出来れば神様や仏様にお祈りし、鎮守の森のような敷地内をゆっくり歩いて気持ちを落ち着けました。そうしているうちに冷静さを取り戻せ、お陰様で、手術直前まで冷静でいられました。気持ちの面で穏やかさが保てなかったレモンを救って下さったのは神様や仏様でした。今元気でいることを報告したい・感謝の気持ちを伝えたいという思いで、毎年この時期に御礼参りをしています。後少しで術後5年になります...このまま無事に過ごせますように。