日本放射線腫瘍学会が、岡江久美子さんが新型コロナウイルス肺炎で亡くなられたことについて「乳がん治療とその後の放射線治療により免疫力が低下したのが重症化した原因ではないか」という報道に対して危惧され、4月25日「がんの放射線治療後の免疫力」についての声明を出しました。

その内容は、

• 早期乳がん手術後に行われる放射線療法は、体への侵襲が少なく、体への免疫機能の低下はほとんどありません。
• 一般的な放射線治療では、からだの免疫力が大きく低下するようなことはほとんどありません。

ということを強調していました。詳細は、日本放射線腫瘍学会のホームページをご覧下さい。

私も素人ですから、放射線治療は「怖い」「危ない」「免疫が低下する」というイメージを持つのはよくわかります。がんという病気や化学療法に対しても、まだ認識が浅く誤解や不安が先行してしまうというのが現状です。私も含めて、この声明を読み、放射線治療についての最低限の正しい知識を持って誤解をなくしていけたらと思います。そして、
今まさに放射線治療を受けている方もこれから治療を受ける予定の方も、安心して治療に望んでいただけたらと思います。