lemonlemonlemonのブログ

大腸がんの治療についてこれまで経験してきたこや、術後の日常のことを書きたいと思います。

義父の他界は死の準備教育になった④葬儀の打ち合わせ

▲2018年春に撮影


前回記事の続きになりますが、レモンの備忘録として書いていますので、気にせずスルーしていただいて構いません。


葬儀社の寝台車が義父の自宅に到着。少し遅れて私たちも到着しました。
12畳ある客間にお義父さんを安置するため、大きい座卓を移動してスペースを作りました。葬儀社の方からは寝具の準備をする様に指示があったので、お義父さんが使っていた布団一式を客間に運びました。そして、葬儀社の方と一緒に北枕になる様に寝具をセット、皆で担架からお布団にお義父さんを移送して安置しました。次に祭壇の準備。祭壇に必要な物品は全てセットになっていて、葬儀社の方が素早くセッティングして完了です。最後に順番にお焼香をしました。


続いて葬儀についての打ち合わせ。葬儀社と僧侶(菩提寺の導師様)との打ち合わせがありますが、この時点で朝の6時。僧侶と打ち合わせするにはまだ早いので、このまま葬儀社との打ち合わせに入りました。


喪主はお義母さん、葬儀は身内だけの家族葬、通夜式という形は取らず家族だけで一夜を過ごす、葬儀は葬儀社のホールで行うことを決めました。


葬儀費用は、まず基本料金が設定されていて、そこに、祭壇、棺、骨壺、遺影、供花、返礼品、霊柩車、精進落としのお料理など、カタログを見てその場で決めていきます。どれを選べばいいのか、標準というものが分かりませんし、選ぶ物次第で料金がどんどん上乗せされて行きます。例えば、骨壺については、葬儀社の方曰く「白磁は、お墓の中で誰が何処にいらっしゃるか分かりにくい」と。とは言え、ご先祖様の殆どが白磁で、お義父さんだけ香●社の特別品だったりしたらどうでしょう...すぐにお義父さんだと分かりますが、お義父さんの居心地はどうでしょうか.... 
そんなこんなで時間はかかりましたが、お義父さんの人柄やお義母さんの気持ちを汲みながら皆で決めました。


その他、着替え、納棺、新聞に掲載するかなどを打ち合せしたのですが、納棺は納棺師さんにお願いすることになりました。皆、映画『おくりびと』を思い出して、ちょっとテンションが上がりました。特別料金になりますが納棺師さんをお願いしました。納棺時の着替えは、いわゆる死装束(経帷子きょうかたびら)ではなく、お洒落で旅行好きなお義父さんお気に入りの“よそ行きの洋服”をこちらで選んでおくことになりました。
そして、最後に、祭壇のお供えについて伺いました(次回お伝えします)。


もし自分が死んだら...と考えると、残された人が困らない様に自分の希望を伝えておくこと。そして、葬儀費用などにかかるお金を余裕を持ってちゃんと残して置いた方がいいと思います。これらのことは当たり前のことかもしれませんが、今回は身を以て感じました。これが私にとっての死の準備教育になっています。


次回は、祭壇のお供え、菩提寺の導師様との打ち合せについて書こうと思います。