lemonlemonlemonのブログ

大腸がんの治療についてこれまで経験してきたこや、術後の日常のことを書きたいと思います。

2001年9月11日のこと⑤

▲WTCが建設されていた場所から一筋の光(追悼の光)が天に向かっています。


あれから20年、久しぶりに古い画像を見てみました。ですが、2001年9月11日の画像は見つかりません....というか、ほぼ撮影していません.... あの惨事の最中、カメラを向けるのが申し訳ないような、撮影してはいけないような胸中で、心臓がドキドキしてちょっと息苦しい感じが一日中続いていました。ただただ何が起こったのかということを理解するのが精一杯でした。


目に焼き付いている光景は、全身が粉塵と灰に塗れた大勢の人々が、無言でダウンタウン方面から北上して歩いている姿でした。ビルが崩壊した直後、次々とスーパーが閉まってしまい、とても不安になりました。いつ再開するか分からないので、まだ開いているスーパーを探しました。ようやく見つけたスーパーでは、カートに冷凍食品やお肉を大量に詰め込んでレジ待ちをしている人々の姿がありました。水も食料品も僅かしか残っていなくて焦りましたが、残っていた水と缶詰をカゴに入れて、この長い列に並んだことが思い出されました。


テロ首謀者とされるウサマ・ビンラディンは、2011年5月2日に捕らえられ殺害されたと伝えられています。レモンがその第一報を聞いたのが、偶然にもグラウンド・ゼロにいた時でした。米軍はその後10年間に渡ってアフガニスタンに駐留し軍事作戦を続けていましたが、今年8月末、撤退を完了したとされています。


同時多発テロで犠牲になった方々、大切な人の命を奪われた方々、当事者ではなくてもその最中を生きた方々、それぞれに色々な思いや人生ががあったのだと思います。そして、20年間この悲劇を何とかして乗り越えようとしてきたと思います。今はただ、犠牲者を痛み、傷ついた人々の心が少しでも癒され未来に希望が持てるよう願うばかりです。