lemonlemonlemonのブログ

大腸がんの治療についてこれまで経験してきたこや、術後の日常のことを書きたいと思います。

フソバクテリウム・ヌクレアタムが大腸がんに関与

フソバクテリウム・ヌクレアタムってご存知ですか?
何気なく見ていたテレビ番組で、口腔内の細菌が大腸がんの原因にもなると説明していたので調べてみました。


2018年6月28日発表の横浜市立大学の論文が見つかりました。

口の中の歯周病菌が大腸癌の発癌に関与 ~新たな治療法や予防法に繋がる可能性~ | 先端医科学研究センター


大腸癌組織と唾液の両方から同一菌株が検出されました。これは全被験者の43%、大腸癌からF. nucleatumが検出された患者母集団では75%に相当します。この結果は、大腸癌で高頻度に検出され、大腸癌悪化への関与が強く疑われるF. nucleatumが、口腔内に由来することを強く示唆しています。そしてこの発見は、大腸癌の新たな治療法、予防法、リスク評価などに繋がる可能性があると考えられます。(横浜市立大学が発表した論文の一部抜粋)

フソバクテリウム・ヌクレアタム(Fusobacterium nucleatum)は、健常人の口腔内に存在する常在菌。これまでに歯周病の増悪化にも関与することが報告されているそう。
印象に残ったのは、「口腔内・腸内細菌を制御することで大腸がんの治療や予防につながっていく可能性」というところ。ここがテレビ番組とリンクしました。


さらに、2019年のこんな記事も見つかりました。
【トピックス】大腸がんの発症に関わる腸内細菌を特定。早期診断の新検査法として期待 | 再発転移がん治療情報


この記事では、がんの発症から進行がんに至る過程によって、増減する腸内細菌の種類が大きく異なることが判明したとして、気になったところを抜粋すると、

①粘膜内がんのステージから増加し、がんの進行とともに増える細菌

多くはフソバクテリウム・ヌクレアタムやペプトストレプトコッカス・ストマティス(Peptostreptococcus stomatis)など、すでに進行大腸がんで増えていることが報告されている細菌です。


そうだったんだ〜
私の癌細胞もこのような細菌が関与していたのでしょうか...
再発予防のためにも口腔内と舌の掃除をしっかり行って、悪玉菌たちが大腸内へ移行するのを防がねば。。。(現時点では詳細な移行・感染ルートなど不明な点もあり、これらの解明は今後の検討課題だそう)


ウォーキングで見かけた猫さん