lemonlemonlemonのブログ

大腸がんの治療についてこれまで経験してきたこや、術後の日常のことを書きたいと思います。

義父の他界は死の準備教育になった⑥菩提寺と導師様


前回記事⑤の続きになります。備忘録として書いています。内容が内容ですし文章が長いので、気にせずスルーして下さいませ。


今回は、菩提寺の導師様(導師を務めるのは、お寺の住職など地位の高い役職の僧侶)との打ち合せについてです。


お義父さんが亡くなって数時間のうちに、葬儀社との打ち合わせが終わりました。とは言え、葬儀の日程を導師様と相談して、日程が確定したら火葬場に予約を入れなければなりません。まだ早朝なので、9時になったら導師様に電話を入れ、打ち合わせのアポイントを取らなければなりません。(レモンは、この時点で何を打ち合わせるかピンときていませんでした💦)


お義母さんは、80代後半ですが、普段は頭が冴えていて計算などは誰よりも早く出来て間違えることはありません。行動もテキパキされている方ですが、お義父さんが亡くなられてからは、大変気落ちして何も考えることが出来ない様子。何か決めなければならない時に、今はもう自分では考えられない・判断できないという感じで、「わからない、任せる」とおっしゃるのです。ですが、導師様への電話は、まず、お義父さんが亡くなられた報告をしますので、お義母さんにしていただくのが良いのではということになりました。涙が溢れてしまって喋れなくなったら電話を変わろうと夫がスタンばっていましたが、流石お義母様、きちんとお話しされていました。(長男さんは大変重要なお仕事があるので、母親と次男に一任するということで、一睡もせず朝イチで実家を離れました)。


導師様のご予定を伺い、葬儀は明後日12時から、葬儀の打ち合わせは今日の16時となりました。電話を切ってから、ものの5分で葬儀社から電話があり、導師様から葬儀の時間の連絡があったので火葬場の予約をしたとの連絡が入りました。このような連絡を大変スムーズにしていただき助かりました。ここで一段落。16時まで時間があるので仮眠をとることにしました。昨夜から一睡もしていなかったので爆睡でした。


導師様との打ち合わせは、お義母さん、夫、私の3人で伺いました。まずは、改めて義父死亡の詳細を伝えました。葬儀社とは別に導師様(菩提寺)にお願いする葬儀・初七日法要・戒名などについて相談し、全て込みの費用でお願いすることになりました(戒名をどのようにするかで費用が変わり、お車代やお食事代は別です)。


そして、導師様からは、お義父さんが誰から生まれて、どんな家庭で育って、何処に住んで、何処で学んで、どんな仕事をしていたか、誰と結婚して、どういう家庭を持ったか(家族構成や家族関係)、地域活動や社会貢献など、生まれてから現在までをお話して下さいとのこと。お義母さんと夫が思い出しながら、時々溢れ出てくる涙を拭いながら、時には笑みがこぼれる話題もあり、91年間の人生を振り返りながら伝えました。私は、お義父さんはその様に生きて来られたのかと...しみじみ聞き入り、私の知らないお義父さんの人となりなど改めてそこで知る機会となりました。


導師様が真摯に聞いてくださり、お義母さんと夫が一生懸命に思い出しながら話す、その語る様子を見ていて、悲しい気持ちと同時にお義父さんの人生を称え感謝する気持ちが溢れてきている様に見えました。私は嫁の立場なので、ちょっと冷静に客観的に見ていますが、二人の語りの中に暖かみや希望すら感じる場面が沢山ありました。このようなことが家族にとっては大事な喪の作業になると思いました。そして、菩提寺があることがとてもありがたいことなんですね。レモンは、この年になるまで、こういう教えに触れる機会がありませんでしたので、大変貴重な場に同席させていただいたことを心から感謝いたします。


将来私は(死後)何処へ行くのか...夫の実家のお墓か?ならば、この菩提寺にお世話になることになります。ですが、以前からレモンは「知らないご先祖様ばかりのお墓には入りたくないな〜、まして夫より先に死んでしまったらどうするのよ💦....お墓には入らず樹木葬でいいかな〜」などと気楽に考えていました。こういう事も今から夫と話しあっておくのがいいんでしょうね...



次回は、葬儀当日。いよいよ納棺師さんの登場です。 つづく