lemonlemonlemonのブログ

大腸がんの治療についてこれまで経験してきたこや、術後の日常のことを書きたいと思います。

義父の他界は死の準備教育になった⑦納棺師さん


前回記事⑥の続きになります。備忘録として書いています。内容が内容ですし文章が長いので、気にせずスルーして下さいませ。


⑥の記事から時間が経ってしまい、記憶が薄れてきていますが、なるべく忠実に残しておこうと思い、夫にも確認しながら書いています。


葬儀社のホールで葬儀を行いますが、その前に、お義父さんのご遺体を納棺します。
納棺は、遺体を清め、旅立ちに相応しい装いを施した後に棺に納める儀式で、故人の現世での穢れや苦しみを洗い清め、来世での功徳を願うという意味があるそうです。こちらは全員一致で、納棺師さんにお願いしようということになりました(オプション特別料金)。


家族は皆、映画『おくりびと』をイメージして興味津々。朝からテンションが上がっていました。納棺師さんは女性二人でいらっしゃいました。一人は納棺師さん、もう一人はアシスタントさんと思われます。服装は黒と白の普通の事務作業服という出立ちでしたので、そこはイメージと違いました。私以外にも「あれっ」と思った家族は居たはずです。イメージが先行してしまいましたが、本音を言えば、映画の様であって欲しかったです。きっと作業しやすい服装なのだと気を取り直し、納棺師さんからの説明を聞きました。まずは着替えについて、遺体の清め方(清拭か湯灌か)、死化粧、ゆかりの品物、家族の想いを込めて棺に納めるという手順についてでした。とても丁寧に説明して下さいました。


納棺時の着替えとゆかりの品は準備万端です。いわゆる死装束(経帷子きょうかたびら)ではなく、お洒落で旅行好きなお義父さんお気に入りの“よそ行きの洋服”を選んでおきました。ゆかりの品や服装選びでの注意点ですが、金属が沢山付いているものは、火葬の際、強い火力のために溶けた金属が骨を汚してしまうとの説明がありました。なる程、骨を汚してしまうということなんですか。てっきり炉を傷めてしまうのかと考えていました。


ここで家族が迷ったのは「遺体の清め方」です。「清拭と湯灌、どちらにしますか?」とは、予想外でした。テンションが上がって期待していた割には、皆、事前の知識があまりなく、どちらかというと「全て納棺師さんにお任せする」というていだったと思います。


ここまで書いて長くなってしまったので続きは次回にします。読んでくださった方、中途半端なところで次回に回してしまいすみません。 つづく