lemonlemonlemonのブログ

大腸がんの治療についてこれまで経験してきたこや、術後の日常のことを書きたいと思います。

体力回復を助ける漢方薬「補剤」①がん治療にも使われている

NHKきょうの健康で「いま注目!東洋医学のチカラ」。シリーズ2回目は、「体力を回復!”補剤”の実力」講師は、藤田医科大学客員講師漢方専門医の今津嘉宏先生でした。
「補剤(ほざい)」は、がんの治療にも使われているとの事でしたので、備忘録としてブログに書いておこうと思います。


まず初めに、この番組を見るまでは、漢方薬は中国の伝統療法だと思っていました。しかし、実は、中国から伝わって日本で独自に発展したものだそうです。そして、なるほどと思ったのは、同じ診断名なら同じ薬を使うのが西洋医学、東洋医学では、体質によって処方が変わるということです。


今回のメインテーマ「補剤」ですが、漢方薬の中には、瀉(しゃ)という考え方があるそうです。
瀉剤:全身の余分なものを取り除く
• 発汗剤 汗や熱を出す
• 瀉剤  便や尿を出す
• 利尿剤 余分な水分を出す


補剤:足りないものを追加して補う
• 補気剤 意欲・気力を補う
• 補血剤 血液などを補う


改めて補剤とは、体力を補う漢方薬の総称のこと。「体力や精神的なものを補い、全体のバランスを取りながら体調を持ち上げていく」ものだそう。例えば、がん術後の回復が早くなるなど。西洋医学では、このような事はなかなか出来ないそうです。


3大補剤と言われる漢方薬
• 補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
• 十全大捕湯じゅうぜんたいほとう)
• 人参養栄湯(にんじんようえいとう)


これらの補剤は、怪我、病気、産後で体力が落ちた時、原因不明の倦怠感にも用いられる他、今注目されているのは、がん患者への処方だそう。がん自体を治すわけではないが、外科手術、抗がん剤治療、放射線治療などによって、免疫力低下・体力や気力が低下してしまう。それを補剤でサポートすることで、ちゃんと治療が受けられるようになる。がんに伴う症状や副作用などを軽くするための支持療法として、漢方薬が使われるようになってきたとの事。


レモンのがんの治療に補剤が処方されたことありませんが、レモンは術後の傷の回復に時間がかかったり抗がん剤の副作用で苦しんだことを考えれば、補剤使っていたらどんなだっただろうと思いますもう少し、QOLが上がっていたかも知れないな〜なんて思うのですが


免疫力についてですが、病気などで体力や気力が低下した人、疲労・倦怠感のある人は、NK細胞の活性が下がっていると言われています。次回は、番組で取り上げていた「補剤と免疫との関係」について書こうと思います。


詳しくは、こちらをご覧下さいね↓

(画像はお借りしました)