lemonlemonlemonのブログ

大腸がんの治療についてこれまで経験してきたこや、術後の日常のことを書きたいと思います。

体力回復を助ける漢方薬「補剤」②補剤と免疫の関係

前回に引き続き、NHKきょうの健康「いま注目!東洋医学のチカラ」2回目の「体力を回復!“補剤”の実力」を見て、備忘録として書き留めました。


補剤(漢方薬)が、疲労・倦怠感などの回復に役立つことを前回のブログに書きました。


病気などで体力や気力が低下した人や疲労・倦怠感のある人は、NK細胞(免疫細胞)の活性が下がっていることがわかっています。番組では、補剤と免疫との関係について、倦怠感に悩んでいる患者さんを対象にした研究成果を伝えていました。


倦怠感に悩んでいる患者さんを対象に、十全大補湯(補剤)を4週間飲んでもらい、NK細胞の変化を調べた研究結果

  • NH細胞の表面に活性を示す目印がが増えていた。

 →攻撃を始めるのに使われる目印が増えていた。

 →同時に倦怠感も改善されていた。

  • NH細胞の表面に抑制度合いを示す目印も増えていた。

 →攻撃を止めるのに使われる目印も増えていた。

  • 活性抑制両方の目印が増えていた


  • 免疫システムで、攻撃する力が不適切・過剰に働くと、自分の健康な細胞をも攻撃して壊してしまう。そのため、過剰に働かないように抑制する必要がある。
  • 補剤には攻撃と抑制のバランスを取る力がある。つまり、アクセルを踏みすぎているところを緩めたり、逆にブレーキを踏みすぎているところを緩めて、活性と抑制のバランスをとってくれる
  • 西洋薬は、一つの成分でアクセルとブレーキの両方に対して丁度良いバランスを取るのが難しい。

アクセルを過剰に踏みすぎて、自分の正常な細胞まで傷つけてしまう(花粉症などのアレルギー疾患がその例)ということがあります。免疫システムが補剤の助けによってバランスよく働くことが出来るなんて、補剤はなんて心強いサポーターなんでしょう!!しかも、倦怠感までなくなるなんて!!


体力や気力が低下している人、疲労・倦怠感のある人のNK細胞(免疫細胞)の活性が下がっている時、補剤が良い働きをしてくれることに大いに期待したいですね!!


次回は、「漢方を効果的に使うには」について書こうと思います。