体力回復を助ける漢方薬「補剤」③補剤を効果的に使うには
NHKきょうの健康「体力を回復!“補剤”の実力」を見てまとめた備忘録と、番組で説明がなかった内容も気になったので、独自で調べた内容を合わせて備忘録とします。
補剤には、補気剤と補血剤があり、補気剤は意欲・気力を、補血剤は血液などを補う働きがあるそうです。補血剤の血液というのが分からなかったので調べてみました。
https://www.kouwakai-nakamura.jp/colum-0196.html
- 気力が衰えた状態(「気虚」)に対応しる処方のグループを「補気剤」と呼ぶ。漢方医学では、気の取り込みは消化器官で行われると考え、消化吸収機能の低下を改善する『四君子湯(シクンシトウ)』及びそこから派生した漢方薬で解決を図る。つまり、消化機能(漢方では「脾(ひ)といいます)の働きを助けることが「補気」(「気」を補う)につながる。
- 補血剤の「血」とは、東洋医学では血および血によりもたらされる栄養分のことを指すと。「血」によって運ばれるべき栄養分が十分でなければ、その部分は傷むことになる。このような病態を「血虚(ケッキョ)」といい、これに対応する操作が「補血」。
NHK番組では、3大補剤とその使い分けを紹介していました。
- 補中益気湯(ほちゅうえっきとう)→食欲不信など
- 十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)→貧血
- 人参養栄湯(にんじんようえいとう)→咳、息切れなど
補剤に共通して使われる生薬
- 当帰→冷え性、月経不順、貧血を主訴とする婦人病などに。
- 人参→不足した気を補充する
- 黄耆(オウギ)→補充した気を巡らす
- 甘草→ショ糖のおよそ150倍の甘味を有すると言われているグリチルリチン酸を多く含む。激しいせき、咽喉痛、口内炎、しわがれ声に。
- 蒼朮(ソジュツ)
- 白朮(ビャクジュツ)
漢方薬にも副作用があります。
気をつけなければならない生薬の例として、「甘草」が取り上げられました。3大補剤にも「甘草」が配合されています。この「甘草」に含まれているグリチルリチン酸という成分が、浮腫、血圧上昇・低カリウム血症を引き起こす(偽アルドステロン症)事があるそうです。
今津嘉宏先生は、このような副作用があるので、甘草が配合されている漢方薬を飲む場合は、医師による経過観察が必要だとしていました。
今日は以上が備忘録になります。漢方について殆ど知らなかったのですが、番組を見て勉強になりました。あとは、自分の証が分かればいいのかなということで、ここに書けなかったことをもう一回備忘録を載せる予定です。
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